Butadiene Works

ジンジャエールが飲みたいです@twitter:butadiene121

VRChatを始めて二年が経ちました

VRChatを始めて二年になったので、この一年を少し振り返りました。一年目については以下の記事に書いてあるのでよかったら読んでください。

butadiene.hatenablog.com

今年は「項目」ごとにまとめていけたらなと思います。

前提

私が一年前思っていたことです

まずVRChat1年目を終えて2年目を迎えようとする僕にとってはいくつかの考えや意気込みがありました。 まずShaderが本当に楽しいという話です。自分にとって初めて得た表現としてのツール、これは本当に素晴らしいもので、それと同時に初めて数か月で全然わからないことも多く、これをやっていきたいという気持ちがあった(はず)です。

次に電ドの話です。某盆の興奮も冷めやらぬ自分にとって、VRChatにおけるリアルタイム演出は本当にやりたいことでした。

強い強い可能性を見出していて、本当に夢中でした。メンバーにも恵まれて、推し進めていきたい気持ちがとても強かったです。

そして進路の話です。VRChatで1周年を迎えた当初、自分は大学2年生が終わるころでした。自分は理系だったので、大学に入った当初は院進を考えていたのですが、こういう形でVRやShaderにはまってしまい、とても「夢中」になれました。専攻分野はVRや情報系とは全く関係がないところだったので、そちらに進むには、学部で卒業して就職して経験を積む方がいいのではないか、とも思い始めていました。一方で自分の専攻も好きなので、そちらに行きたい気持ちもありこれを早いうちに決めたいという気持ちがありました。

最後に時間の話です。私の大学ではカリキュラム上、この1年間が4年間でもっとも時間があることが目に見えて分かっていました。人生で最も自由と時間のある時期といっても過言ではありません。後悔なく、全力で過ごしたいという気持ちがとてもありました。

Shader(単体)の話

一年前は、これから一年間これをずっと触ると思っていました

2年目に突入してしばらくはそれなりにShaderをいじっていました。具体的に言うと1年目の終わりに作ったTrailを使ってさまざまな模様をだしたり、一応書けはしたがよくわからないところが多かったレイマーチングをいじっていたりしました。

とくに、学校が春休みに入ってから(2019年2月から3月ごろ)は結構レイマーチングをいじっていたように思います。レイマーチングの基礎を説明するサイトに載っているテクニックだけでは飽き足らなくなって、Shadertoyからいろいろなテクニックを盗もうと読んでは「なんも・・・なんもわからん・・・」と叫んだりしていました。 とくにカラーの付いたメタボールが作りたくて、iqさんのShaderを必死に読んでいました。そのかいあってそれっぽいのが作れました。

これを作った時にかなりいろいろな考え方を使ったので、それについてブログにまとめました。初めて書いた技術記事で、これを書いたことで自分の中でレイマーチングがそれなりに「わかった気分」になれました。(実際に言語化を通じてかなり理解が深まったとは思います。) butadiene.hatenablog.com

(ちなみにこれ以降まともな技術記事は書いていません。これは私がこれ以降(2019年の2月)このボリュームで書ける技術や考え方を取得してない可能性があって、実際にわりとそれに近いことが起こった可能性があるのですが、それはこの記事の後ろの方でまた書きます。)

ツイッターを振り返ると2019年3月以降もぽちぽちとShaderを書いた形跡があります。ブログ以降、Shaderはツールとして「最低限の機能」は自分の中で果たしてくれるようになったので、「やってみた」感のあるアウトプットが多いです。

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そしてこの流れのまま、「GLSLライブコーディング」を始めることになります。

GLSLライブコーディング

世間一般のいうハッカーのイメージにめっちゃ近い気がします、これ

2019年下旬、6月にK-labが主催するShader勉強会が開催されました。平日ど真ん中に東京開催でかなりつらかったのですが、かねたさんとがむさんが登壇されるのであれば行くしかないと思い、なんとか都合をつけていきました。

そこでの講演の内容もめちゃくちゃ面白かったのですが(かねたさんのレイマーチングinレイマーチングやばすぎて泡吹いた記憶)、懇親会でそのかねたさんがライブコーディングを行いました。わずか20分前後でビジュアルが仕上がり、完全に「ショー」として成立しているのがあまりにもかっこよすぎたので、自分でもやってみようと思い、ライブコーディングの練習を始めました。 とりあえずひたすらGLSLで何も見ずに絵が出せるように数を重ねて書いて、ある程度かけるようになったら色々なところで書き始めました。

上のようにVRChatでライブコーディングの配信をするワールドを作り、いろいろな人に見てもらったり、あるいは大学でサークルメンバーや学科の友人に2時間ほど時間をもらってビジュアルが仕上がっていく様子を見てもらったりしていました。7月の上旬と中旬は毎日やる、みたいな頭のおかしいことをやったおかげで、1~2時間があればノープランからでも(クォリティは低いけれど)なんらかしらのビジュアルが出せるようになりました。

また、かなりの量のビジュアルができたのでそれは基本的にNEORTに投稿するようにしてました。(NEORTはめちゃくちゃ好きなプラットフォームです)  neort.io (私のNEORTのページです。ちょっと重いので気を付けてください)

これはある程度続いたのですが、「インプット不足」という問題が発生しました。つまるところ自分の技量で出せるようなビジュアルはある程度吐き出してしまっており、ShaderToy等に行って新しいテクニックを探さなければ似たようなビジュアルが量産される状態に陥ってしましました。しかし「毎日投稿する」みたいな縛りの下では当然そんな時間は無かったので、出せるビジュアルがなくなってしまい、インターンや期末試験が近づいたこともあって7月の終わりごろにはやらなくなってしまいました。今度は時間をかけて丁寧にビジュアルを考えてテクニックを集めてまたなんか作ってみたいですね。

ちなみに7月の中旬ごろにおなじくライブコーディングにはまってた勢を集めてShaderライブコーディングバトルイベントをしました。めちゃくちゃ楽しかったです。

インターン

毎朝頑張って早起きしました(多分早起きしなくてもよかった)

前提のところでも書いたと思いますが、VRChat1年目が終わったころの自分は将来の進路について迷っているところでした。これについて確定させるために、とりあえず業界を覗いてみようということでインターンをしてみることにしました。自分は東京に住んでいないので、夏休みの間東京に滞在してインターンをしようと思い色々探して、結果的に2社(VR系のところに一か月、クリエイティブ系?のところに2週間ほどお世話になりました)でインターンをさせていただきました。人生で初めてのバイトだったりもしたのですが、どちらもめちゃくちゃ楽しくてとてもとても学びがありました(お世話になった方々本当にありがとうございます)。ここでいろいろなことを感じたのですがとくに大きい2点について書いておこうと思います。

1点目は圧倒的な知識の不足です。当然だし、わかってはいたのですが1年間Shaderを触っただけの人間にはわからないことが多すぎました、本当に根本的な知識や経験が足りておらず(情報系では知ってて当然のことを知らないとでもいえばよいのか)、これはこのままではしんどいなあという気持ちが出てきました。

2点目はインプットがなかなかできないということです。1点目の知識の不足はある意味で想定通りでした(正規のプログラミング教育を受けてない人が「そういうところ」にいって「知識がない」となるのはまあ当然)。自分としては(例えば就職とかした場合)そのような知識の差は経験を積みながら埋めていくものだと思っていました(今思えばとても甘い)。ところが実際は真逆で自分の少ない知識でタスクを回し、たまるのは経験値だけという感覚を覚えました(少なくとも業務時間中は)。もちろん業務中も知識もたまるのですが、想定していたスピードからは程遠かったです。家に帰ったら結構な疲労が襲ってきて1~2時間ほどしかインプットができず、それもイベント等が重なると満足に取れませんでした。(まじで社会人としてバリバリに活躍しながら個人でもプロダクト出しまくってるエンジニアの方々のエンジンどうなってるんですかね????) 自分の少ない知識をひたすら回転させる感覚を覚えながらも、満足にインプットができない状態で、これが数年続くとアップデートができず出がらしになっていくんだなあみたいな感想すら覚えました。単純に「パワー不足」でした。つまるところ、業務中に知識と経験を積むことができるための「最低限の実力」みたいなのがあって、多分それに全く到達していないという感じでしょうか。すくなくとも土台となる知識がもっとないと厳しい感覚がありました。

真夏 

今年の夏いうほど熱くなかった気がします

インターンをしている間は東京にいたので、あちらこちらに遊びに行ったり、いろいろな人にあったりしました。特に、「いろいろな人に会う」は縁があって本当に色々な人とお話させていただきました。自分がVRChatの話をして、相手からは様々なお話をしていただく、という形に大体落ち着きましたが、向こうから話してもらえる内容がどれもこれも濃すぎて面白いものばかりで本当に本当に勉強になりました。めちゃくちゃ楽しかったです。これからも「話してもいい」と思ってもらえるような人になりたいと強く強く思いました。

電ド

前提で2点目に書いたVRChatにおけるリアルタイム演出の話です。(※この項は項の性質上とても文脈過多の文章になります。特定の界隈、文脈でしか通じない表現が多数生じる可能性が高いです。「読み飛ばす」ことをお勧めします) 私がVRChat一年目を終える前に行っていた演出としてはこのようなものでした。

これはこれでよかったのですが、そうもいかなくなってきました。電ドを行ってる某所が3.0にアップデートされたのです。装置をそのまま3.0に移植してみたのですがどうもうまくいきませんでした。演出が3.0という空間の「重み」についていけませんでした。そこでいろいろとメンバーで試行錯誤をしてできたのがこれになります。

自分は「VR空間を3Dスキャンしてそれをもとに演出を行う」というシステムを作りました。それなりにうまくいったと思います。

その後、もうすこし「パフォーマンスより」にしたいみたいな話が某ロボットからあがってきました。また、もう一つの注文として「平面の映像を使わない」という指示がありました。これまでの電ドは見ればわかるように2Dの映像をもとにして、それを貼ったキューブを散らす、とかそういう方向で演出を行っていましたが、その方向性をかえて3次元の演出のみにしてみようということでした。 そこでいろいろやってできたのがこれになります。

このタイミングでnoribenさんが入ってくれたおかげで「複数人の演者が演出を行い、リフレクションプローブを使って演出の相互作用を行う」という機構が確立できました。正直これをやったときは本当に気持ちがよくてしびれるような感覚があり、「ここまでこれた」という感触がありました。

その後ファイさんが入ってもう一度やろうという話になり6月末に行いました。リハーサルのときはこの上なくうまくいったのですが、本番は人が来すぎてあまりうまくいきませんでした。また、いままでは人が多くてもまあなんとかなっていたのですが、ネットワークIKの更新の影響で人が多すぎると「パフォーマンスが完全に死んでしまう」という事象が発生するようになりました。VRChatでリアルタイム空間演出をする際の「一つの限界」に当たったような感触がありました。

こののち方針は別方向になりました。具体的にはもう少し「日常的」になりました。ちょいちょいお手伝いをさせていただいてる感じです(これは電ドではないと思いますが文脈的にここに置かせてもらいます)

to:robo もっといろいろやりたいっすね 体力頑張って戻します。

ちなみにこの電ドはやばい副産物を結果的に二つ連れてきてくれました。一つ目がこれです。

ポリゴンラウンジでVR空間演出でやっていることについて登壇させていただく機会をいただきました。めちゃめちゃ緊張しましたが、なんとかひととおりしゃべらせていただきました。本当に素晴らしい機会をいただいて感謝しかありません。 ちなみにこの登壇はVRで登壇させていただいたのですが、実際のVR空間演出装置と組み合わせて、「VR空間演出についてVR空間演出を使って説明する」という試みも行いました。(スライドが演出の一部になっていたりする) そこそこ反応があったようでうれしかったです。 当日使用したスライドはこちらからアクセスできます。

二つめはこれです。

いろいろあってなんやかんやがあってパルマーに披露する機会がありました(意味が分からん)。 見てくださってありがとうございます。

お酢ですよお酢

VR空間を使ったMVを作りたいみたいな話が確か2019年の1月か2月ごろにobakeから上がり、じゃあやってみるかということで数人が集まって製作したのがこれです。「VRでキマッテル感」を出そうとしています。当初作りたいものとはだいぶ変わりましたが、これはこれで面白いものができたと思っています。個人としてはこれがGitとdiscordを活用した初めてのチーム制作でした。チームでそれぞれが得意な分野を担当してちょっとしたものを作る、というのは初めての経験だったのでよい経験ができたと思います。

BeyondReality

周りの出展者がすごくてお腹が痛かった

作ったのはVRChat一年目でしたが、公表が二年目だったのでここで。 ヨツミさんの展示会、BeyondRealityに出展しました。

なにか、アートっぽいものを作らなければいけなかったので、それっぽいものをひねり出した記憶があります。この展示会は「VRChatで行われる」ということだったので、「VRだからできること」「VRという非日常的な空間の可能性」みたいなものが展示するのが「スタンダード」になる気がしていました。(「スタンダードになる」という表現はそれが多数派であるという意味ではないです。VRChatの方々がスタンダードなものを作ってくる気があまりしないのであえてこういう表現にしました。)なので、逆に「VRChatが日常である人にとって「アートである」」アート作品が作れたらいいなあと思ってこのような作品にしました。この作品は作品に触れるまで何が起きるのかわからないように一応しておいたので、たぶん、そこそこの数の人にとってこのアバターが消える現象は「突然」だったと思います(そう思いたい)。 おそらく突然アバターが消えていくという状況に「もっとも違和感がある」のは「もっともVRChatが日常である人たち」なのでそういう文脈の話がしたいという意味があった「気がします」(一年も前の話なので覚えてないところがある)(ちなみにこういう文脈の話はヨツミさんが1パーセントの仮想とか、[あなたの名前]の見る夢あたりでバキバキにやってた気がします(ヨツミさんの作品、体力が足りなくて全然把握できてないので間違ってたらごめんなさい))。 実際はアウトライン周りとかで作品がうまく動かないアバターとかも結構あったらしくVRChatでこういう作品は難しいなあという気持ちになりました。

バーチャルキャスト

徹夜してしまった

実はVCIが出た日にちょっとだけ触りました。

これ以降あんまり触れてないのですが、かなりいろいろな作品が出てきてるようですし、最近また注目を浴びているようなので遊びに行きたいですね。

CodingActor(大学祭での展示)

一部の人には作品そのものより、光るキーボードのほうが人気でした

自分は大学でデジタルの作品を展示する機会があるサークルに一応所属していて、11月の学祭に作品を出す機会があります。そんなに準備する期間もなかったのでアレだったのですが、半月弱ぐらいで一応作品を一つこしらえて 展示しました。

人のいる空間を何らかしらの方法でキャプチャして、それを加工して映像として出力する、というのはよく見るので、それをライブコーディングの文脈で扱ってみたら面白いのではないか、という発想から作りました。実際の展示としては、教室に来たお客さんが特定のエリアに入るとその姿が正面のスクリーンに映り、それを私がライブコーディングで加工し、別のお客さんがmidiコンを触ってさらにその映像を加工する、みたいなことをやりました。kinectを使ってデプス映像もとった後、レイマーチングで3Dとして人の姿を再構成した後にいじることができたので、なかなか楽しい映像をリアルタイムにお客さんと交流しながら生成して行けたと思います。作品の欠点としてはライブコーディングできる人がいないと作品が成立しないので、私のワンオペになってしまうということです。学祭は3日間あったのですが、死ぬかと思いました・・・。

HDRP

おそれおおいことにUnityJP公式さんにRTされてしまった・・・

ふとした諸事情がきっかけで夏の間HDRPを触っていました。めちゃめちゃクオリティの高い描画ができるし、本当に楽しそうだったのでやったんですが、この当時はベータ版だったのでかなりつらい目にあいました・・・。さらに触ってる人があまりおらず、先行事例がかねたさんのレイマーチングを行うやつしかなく、バグを踏んでも直し方が見つからなかったらしてなかなかにしんどい経験がありました。ファーストペンギンをいつもやってる方々の偉大さが身に沁みました・・・

ただ、苦労したかいはあって、面白いものができました。HDRPの機能を活用したVJっぽい何かです。(これを作るにあたってたくさんの人にお世話になりました 本当にありがとうございます。)

とくに、これの3つ目で飛ばしてるやつは「すべてリアルタイムライト」です。ほんとうにHDRPすごい・・・。 これを作った後もちょいちょいShaderGraphやVFXGraphと格闘する機会があってそのたびにHDRPとにらめっこしています。いまは「すごいビジュアルがでてくるけどちょっと融通が利きづらい」みたいなイメージを思ってますがどうなんでしょうか・・・。

Houdini

この年の「まさかこれをやることになるなんて」ランキング第一位

tanittaさんという方が某所でVJをされて、それを見る機会がありました。それはプリレンダの映像をライブコーディングと組み合わせてバキバキにしていくという感じでめちゃめちゃかっこいいやつでした。どうやってプリレンダの映像を作っているのかを聞くと「Houdiniを使っている」というお話が返ってきました。そのあとyagiriさんとClUB RUINSの片隅でお話ししているときにyagiriさんからHoudiniをお勧めされました。曰く、「コードでモデリングできる」と。さすがに興味がわいてきて、その場の勢いでアマゾンで本をぽちりました。2019年の7月のことです。そこから先の話はここに詳しいのですがとにかく、そこから2019年はずっと、(多少の間は空きながらも)Houdiniをいじることになります。

butadiene.hatenablog.com

上にあるとおり、8月、9月はインターンの片手間にHoudiniの解説本を進めました。だんだんとわかってきたのでライセンスを購入して何か一つ習作を作ってみました。10月頭のことです。(ここのライセンス料が後々響いてくることになるのですがそれはまた別のお話)

これを作った後は学祭の展示を作っていたのですが、それが終わった後はまたHoudiniを触っていました。ちょうど大学の課題で数値計算をやっていたので、それの描画をHoudiniでやったりしていました。

ほかにも距離関数の描画等、いろいろと遊んでみてます。

Houdiniは考え方がすごいShaderで絵を作るときに似ているのでとてもとっつきやすかったです。Shaderの「非リアルタイム版」みたいな感じがしました。Shaderで作るときはパフォーマンスの問題で諦めていたりしていたものが作れるのはとても楽しいです。しかしその分PCの要求スペックもかなり上がっていて正直現PCは割と悲鳴を上げていたりします(メモリ16Gしかないので)。 もっとメモリの使用量の少ないようにノードやコードを組まなきゃなあとは思います。

あと、表には出してないところでも何回か使っていたりしてます。まだ実用に至る感じじゃないのですが、なんとかものにして自分の支配下にあるツールにしたいなあと思うところです。

Houdiniの練習がてら作っているやつ結構あるので何とか形にしたいなあ。 f:id:butadiene:20200108034411p:plain

(今作ってる奴の一部)

DJ

全然続かなかった

ちょっと練習したりしてました。2,3回披露する機会があったりしたんですが直前にならないと練習しないしあんまり続かなかったですね… 練習法とか工夫したらうまくいくのかなあ

(これはDJやるときの画面用に作った音に反応するVJっぽい画面です)

tidal cycles

音楽全然わからん・・・

自分の界隈の周りでサウンドライブコーディングが流行り始めたので、サウンドの方のライブコーディングにも手を出してみました。2019年12月のことです。これも意識しないとなかなか練習が続かないですね・・・ 音楽まったくやったことがないのでどういうふうにしたらいい音が出るのか、とか、そもそも何がいい音なのか、すらわからないところがあってひたすら難しさを感じています・・・。

Unity

Unityなんもわからん

インターンするまえにc#は触れた方がいいよみたいなことを各方位から助言としていただいたので、適当にVRChatやShader以外のUnityを勉強したりしていました。全然わからん…。

大学でのShader講座

教えた人の中にはShadertoyに投稿始めたりした人もいたのでうれしさがありました

所属しているサークルとか学科でShaderを宣伝してたところ、やってみたいといってくれる人がそこそこいたので二週に一回ぐらいのペースでShaderを教えたりしていました(もうなんやかんや一年弱ぐらいやってる気がする)。基本的にはレンダリングパイプラインとかの説明をした後、UnityでShaderいじって色変える何かを作ったりとがGLSLfanで絵をかいてみたりとか、そういうことをしていました。結構いろいろな感想があります。

  • 資料を用意しろ

資料作るの面倒くさくてホワイトボードの説明とかでやってたんですけど、新しい人に教えるたびに圧倒的に2度手間になることに気づきました・・・。最初から資料用意すればよかった。

  • 意外とGLSLのほうがやりやすいのかもしれない。

自分はUnityから入った人間でしたし、Unityは3次元空間を自由に移動しながら色々確認できる(「何が起きているかがわかりやすい」)という利点があったので最初はUnityを使ったりしていましたが、視点の移動操作覚えるだけで手間取ったり、マテリアルとShaderの概念がしっくりこなかったりで面倒くさいことが多かったです。逆にGLSLfanとか使うと「コードをいじったら色が出る」というあまりにもシンプルなシステムゆえにとっかかりがいいことも多かったです。(これは教えた人の多くがプログラムになじみがあるということもあるかもしれませんが・・・)

  • Shaderはツールなので作ってみたいものがないと続かない

ほんとこれで、グラフィックを出したいと思ってる人そんなに世の中いないので・・・。「教えてくれる人がいる」「作りたいものが自然とわいてくる可能性が高い」「ツイッター等と比べて最初から世界選手権になったりしずらく、生の声のフィードバックが頻繁に(毎日とかすらありえる)もらえる可能性が十分にある」「記事が(比較的)そろっている」VRChat反則か・・・??????

学業

学生の本分

よくはないですが、普通に進級とかはできそう(多分)。

あと志望の研究室にいけました。頑張ります。

メンタル

難易度高すぎか?

実をいうと、VRChatで一周年を迎えた頃のメンタルは「最悪」の一言に尽きました。一応物は作れるけどそれ以外ほとんど何もできずひたすらに家にこもっていたみたいな最悪なことを永遠とやっていました。まじでほんとうにやばかったと今は思います・・・。そのままだとあっという間にこう、「終わって」しまうわけなんですが、2019年の3月ごろに(つまり去年の冬が終わったころ)なんやかんやあって自動車免許を取ることになって通うことになったんですが、短期でとるために朝7時起きで夜8時に帰ってきてその間ずっと教習所みたいな生活が続いて、終わるころにはメンタルがすっかり回復してました。これで「メンタルってご飯と規則正しい生活さえあれば普通に持つんだ」みたいな「気づき」を得たので、この一年はそれを念頭に入れてひたすら自分を調整しようと頑張ってました。基本的にはこれを忘れないようにするみたいな生活ですね。

2019年の10月ごろまではうまくいった気がします。が、冬、やっぱり苦手すぎるのでやっぱり12月ごろはだめでしたね・・・。RedShiftとHoudiniにお金突っ込みすぎてやや余裕がなくなったみたいな話もありますが・・・。健康で精神に良い生活、全然当たり前のものではないのでむしろ「あるときがありがたい」ぐらいの気持ちで行こうかなあ。

マネタイズ

最近聞くたびに頭痛くなってくる言葉

なんというか、この一年「お金がない」みたいな事案があまりにも多かった気がします・・・。(よく考えたらそれはそうで、VRChatで創作始めた人が、VRChatの外や現実世界に目を向けていろいろとやり始めたら加速度的にかかるお金が増えるに決まってるんだよなあという感想がある)

インターンでお金を稼いだらHoudiniとRedShiftが買えた みたいないい話もあったので、こういうサイクルをどんどん起こしていきたいなあと思うところなんですが、こういう領域が本当に苦手すぎる・・・。住んでるところが東京じゃないのでそういうバイトもないですし、「普通の」アルバイトとかしてちゃんとほしいもののお金を稼ぎなさいという話ですね・・・。

ファンボックスとか始めたりShader売ったりしたら?みたいなありがたいお声もいただくのですが、無駄にめちゃめちゃ抵抗があるんですよね。なんなんだろう・・・。そもそもファンボックスとかやっても定期的にコンテンツを出せる気がしないし、Shader売ってもサポートなんてせいぜい数か月しかできない(たぶん飽きる)みたいな話もあります。Boothで年単位でもの売ってる人ほんとどうなってるんだ・・・。

とりあえずちゃんと行きたいイベントがあったらいけるぐらいのお金を稼ぎたいですね・・・(MUTEK行きたかった)

ツイッター

麻薬

永遠にやってた気がする。今年の稼働時間の3割近くはこれなんじゃないかなと思う(マジで)(前時間はかったら一日何も意識せずに4時間ぐらいやっててドン引きした)。

ツイッターを断てば進捗生まれるのかなと思って断ったことがあるんですけど(去年もやった)、結局ツイッターをやらなくても「ぼーっと」する時間が増えるだけなんですよね。読んだことある漫画を永遠に読み返したり・・・。それだったらツイッターやってた方がましだ見たいな結論にはなってます。結局ツイッターをやってるから進捗が死ぬんじゃなくて、「ツイッターをやってない時間に進捗が生まれる」んですよね。なので今年は頑張って「ツイッターをやるより進捗を生んでるほうが楽しい」状態を恒常的に作り出せるように頑張っていきたいとか思ってます。(つまるところ「作業が面白すぎてツイッターをやる暇がない」とかまでにならないとたぶん自分はどうにもならないみたいな感じ)

VRChat

これが全ての元凶のはずなんだ

今回の記事のタイトルが「VRChatを始めて二年が経ちました」なわけですが、ほとんどVRChatのはなしがでてこないですね。全く持ってその通りで私今年VRChatほとんどやってません。多分400時間ぐらいかな・・・? 1年目が2000時間ぐらいなので、どれだけやらなくなってるかがよくわかります。やらなくなった理由は、住環境で夜しゃべれなくなったとか、HMDかぶるのがおっくうになったとか、いろいろあると思うんですがよくわからないです。とりあえずそろそろ引っ越すので、引っ越した後に狂ったようにVRChat始めたら明らかに住環境のせいみたいな話になるんですがどうなんだろう・・・。

VRChatやらない時間が創作に行ってればいいんですが、たぶんほとんどツイッターとぼーっとしてる時間吸われてる気がします。ほんとよくない・・・。    



今年は電ドとかインターンとか、ずいぶんと恵まれたものにかかわれましたし、力を出して楽しかったですし、とてもたくさんの経験ができたと思います。 ですけど、最初にこの一年は後悔なく全力でやりたいみたいなことを書いてありましたが、結局怠惰も多い一年だった気がします。たくさんのことができたのに、「一年もあればもっとやれただろう感」がすごい残っているんですよね。VケットとかxRArchiとかも「たぶん締め切り前に泣くことになるからなあ」とか思いながら何も出さなかったんですが、このへんがこう、わりと一年を表しているような感じがあります。去年の記事に

VRChatでしんどくなるなんてダサいと思ってたので、しんどいなんて全く思わないようにしてましたけど、たぶん今から振り返ると、しんどかったんだと思います。

なんていう文章がありましたが、つまるところ多分これで、「しんどくならないように一年を過ごした結果結構な虚無感がうまれてしまった」みたいな感想があります。あらゆる事象に対して「全力で取り組んでるつもりが全然全力じゃない」みたいなことになった感があって、これは私が望んだことではあるんですよね。疲れてしんどいことがかなり嫌いな人間で、少なくともVRChat一年目は「そこまでしんどいことも多くなく、充実度がかなり高い」みたいなことになっていたので、二年目も同じノリで行けるだろうみたいなところがあったんだと思います。ですけどそんなことは全然なくて、特に覚えてから数か月もたったスキルがそんな甘い考えで覚えたての頃に伸びていくわけがないんですよね。もっといろいろと「削って」、工夫して、いろいろと伸ばしていかないといけないはずなんですよ。VRChat始めた頃は「ものを創った」だけで満足できてたんですけど、さすがにこんなに時間がたって色々なものを創ったりしていると、創っただけでは満足できなくて、「よいもの」が欲しくなってくるんですけど、今まで通り適当にやったところで出てくるわけがないんですよね。ましてや積み重ねも何もないのだから、欲しいものがあったらもっともっと削り倒さないといけないはずで。作りたいもののハードルは上がる、スキルの成長速度は習得すればするほど基本的には鈍る、のに同じような日常を過ごしていて今までと同じようなペースで満足が得られるわけがないんですよ。そこから生まれてくる虚無感にどうしようもなさを覚えながらも一応「手が止まらなかったこと」はよかったとは思いますが(だから今年のブログにも制作物がのっけれた)。

ほんとうにどうしようもなさがあるので、あきらめを得ようと思ったこともあります。

自分が作るものにたいして自分で諦めれば、適当に手を動かしているだけでなんとなく過ごしていけるかなと思ったんですけど、でもやっぱり虚無感が膨れ上がっていくばっかりでどうしようもなさがありました。結局GPUパーティクルを作った時の満足感をもっともっと何度でも得てたくて、たぶんどうしようもないんですよね。仕方がないので、削り倒す「覚悟」を決めなきゃいけないのかなあと思ってます。

自分の場合、覚悟って基本的に自分で決めるものではなくていつの間にか決めているものなので、今年は覚悟を決めていけるように前のめりにものを作っていって、「虚無感の反対側の感情」をたくさん得たいと思っています。本当に。





こんなこと書いてますが、今年多分学業が忙しくなるはずですし、ツイッターにも年始から相変わらずおぼれている節があるので、結局来年も「覚悟は得られませんでした」とか書いてる気が一番しますし、なんなら来年にはここに書くことがまったくないみたいな事象すら生じかねないとは思ってますが、それ本当に嫌すぎるし、まじで虚無感はこれ以上はいらないので、今書いたことにならないように本気でやっていきたいんですよ。今年の自分に本当にやっていきをやっていってほしいなあ(願い)。(そのためには体力つけなきゃですね ご飯食べます)

やっていきます。今年もよろしくお願いします。

おまけ Spotify

福 利 厚 生

この一年の今までの人生との大きな違いとしてSpotifyに契約した、ということがあります。(今までの自分からしたら)まじでめちゃめちゃいろいろな曲を聞いた気がします。

とてもとても楽しいです。 今年聞いた曲の中でも特に好きだった10曲ぐらいを置いていくのでよかったらどうぞです。

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